ある夜、京浜運河に釣りに出かけた。
狙いはメバル。
先行者 1名。
私「こんばんわ どうですか?」
先「セイゴばっかりですねぇ」
私「あぁそうですか。」
先「昨日はむこうの方で、60cmが出たそうなんですがね。
どちらからですか?」
私「埼玉からです」
先「そりゃと遠いとこから・・・」
私「いや、首都高使えばスグですよ。それについこの間まで、
大田区に住んでて・・・」 ・ ・
などと会話が弾んでいました。
先「ネットで見たんですけどね、最近はあっちの浮島の方でバホバホい
ってるらしいですよ」
私「あぁそうですか」
先「ネットだと、○○さん(その世界では有名なプロフィッシャマン)
なんかはもっぱら多摩川
あたりで、いいのをあげてるようですよ」
私「多摩川のどのヘンですかね・・・さっきやってきたんですけど今日はシブかっ
た ですよ。
もう一人先行者がいて、その人もシブかったようです」
先「その人、黄色のベスト着てませんでした?ネットの仲間なんですけど。」
私「さぁ・・・・・」
先「○○さんからは、たまーに情報もらうんですよ。ネットで。ホームページにア ク セスして、
メール送ると、気分がノると返してくれるんです」
(なんだ、別に知り合いじゃないのね)
先「そういえば、ネットの仲間 がもう一人、今日釣りに行くって言ってました。
もじきくるんじゃ
ないかな・・・ネットの仲間の情報だと、浮島の方もすごいみたいですよ」
私「・・・」
先「このヘン ネットの仲間多いんですよ。」
私「・・・」
オイオイ・・・ネット、ネットってあーた・・・。
「ネットの仲間」って、ここは海だぞ・・・・
「釣りの仲間」じゃないのかい。
なんか、サビしくない?
そういう僕はもっとサミシイ ロンリーアングラー・・・。
晩秋の風にさらされながら、さっさと先行者と別れキャストを開始した。