釣り人の正体・・・

寒気が日本列島を覆い、オマケに波浪警報まで出ている12月・・・
アオリに狂っていた僕は秋谷港に出かけた。
あとから、マスター、Eっちゃん、Taoさん、ハカリさんが合流することに
なっている。

秋谷港は夜間門が閉められ、その門の外に(邪魔にならないように)
車を停め、 堤防の先端まで歩くようになる。

いつものように、閉められた門の外に車を停め、港に入る。

すると、港内に1台 のワゴンがいるではないか。
ワゴンの持ち主(オジサン)は夜釣りを楽しんでおり、息子と思われる
男の子は縄 跳び でアソンでいた。
ぼくは車を門の直前に停めたので、その車が出るときにジャマになるか
と思い 声をかけた。

「すみませ〜ん、門の前に停めちゃったんですけど、何時ごろ出ます?
 3時間くらいしたら帰ろうと思ってるんですけど、ジャマになりますかねぇ」

そうするとそのオジサンは、こちらを振り返ることもなく、顔をわざと隠すよ
うに 、 しかし、声だけスゴク愛想良く、

「あっ だいじょぶですよ。朝までいますからぁ!」

と応えた。

「あ、そうですか、わかりました。それまでには出ますんで・・・。」

そう返して、堤防先端へ向かう。
しかし堤防の先端は突風!
しかたなく戻ってきて、そのオジサンからちょっと離れたととこで一服。
オジサンに、

「どうですか?なんか出ましたか?」

とたずねると

「いいえぇ。今日はダメですねぇ」

と振り返える・・・・
外灯に映し出されたのは俳優の大地やすお さんだった。

「あれ?大地さん?!」
「どーも、こんばんわ。」

親しくもないのに「大地さん!」と声をかけてしまったのは、 その3週間ほど
前、「大地やすお の 北海道〜〜〜」とかいう番組を見ていたため。
少し感動モノ。

「波浪警報でてるみたいっすよ」
「そうですか・・今日はダメかなぁ」

なんて会話をしながら、後続のマスター達を待った。
あえてテレビの話題には触れずに、サカナの話しをした。
けっこう不思議なシチュエーション。
そして、後続のマスター達と合流し、「釣り」をするため、三崎港に向かった。

ハカリさんは大地さんを見て、その後

「あの人、映りがテレビのまんまだねぇ」
「・・・・」

三崎港では結局スカだった・・・。  このときの模様はこちら-> 

・1999年12月04日
秋谷 三崎